このガイドは、Xiaozhi AI のよく使う音声コマンドを場面ごとに「そのまま読み上げれば使える」リストにまとめ、それぞれの指示の裏側にある機能も説明します。決まった呪文を覚える必要はありません —— 話しかけたとおりに動きます。
目 次
- 話しかけ方
- デバイスの操作
- 家の状態を確認する
- ひとことで一連のルーティン
- 話して作成する
- 変更・削除・整理
- カレンダー・アナウンス・リマインダー
- システム更新とトラブル診断
- これらの指示の裏側
- うまく伝わるちょっとしたコツ
01
話しかけ方
- 呼びかけ:「Xiaozhi」と話しかけるだけで会話が始まります。携帯型のハンディ Xiaozhi やハンディ端末は、ボタンを押してすぐ起動することもできます。
- 呪文を覚えなくてよい:話し言葉から機能をその場で照合します。「外出」と言えば「外出チェック」ルーティンが自動で選ばれ、「自動化診断」と言えばトラブル診断機能が見つかります ——「対応していません」と素っ気なく返されることはありません。
- ひと息でいくつも頼める:1 つの文に複数のデバイスと複数の動作を入れても、順番に実行し、終わったら音声で結果を知らせます。
- 複雑な条件も理解する:大規模モデルを接続すると、「リビングのテープライト以外の明かりを全部消して、ベッドサイドだけ残して」のような除外条件つきの依頼も正確に実行します。
- 言い直せば直せる:「〇〇を△△に変更して」と言えば、既存の対象を探してから編集します。同じものをこっそり複製したりはしません。
i呼びかけ方はデバイスによって少し違います。AI スピーカーと本体は音声で起動、ロボット犬 Xiaozhi とハンディ Xiaozhi は音声対話に対応、ハンディ端末は別の部屋のスピーカーへアナウンスを送ることもできます。
02
デバイスの操作
リビングの照明をつけて
そのエリアの照明がすぐ点灯します。話した瞬間に実行されます
リビングの照明を消して
指定した照明が消え、実行結果は記録されるので後から確認できます
すべての照明をつけて
部屋の指定がない場合は現在のエリアの照明を点け、「家中の照明をつけて」と言えば家中点けられますよ、と案内します
家中の照明をつけて
「照明」を含むスイッチも含め、家中のすべての照明が点きます
主寝室の照明をつけて
主寝室の照明だけが点き、他の部屋には影響しません
間接照明を赤にして
間接照明やテープライトが指定した色に変わります
床暖房をつけて
その機器が対応しているモード(床暖房なら「暖房」)を自動で選ぶので、一度で成功します
エアコンを 26 度にして
温度を設定して実行します。「もうついています」という誤った応答はもう出ません
カーテンを開けて / カーテンを閉めて
指示どおりにカーテンが開閉します
シーリングライト、玄関灯、ダウンライト、テープライトをつけて、間接照明を赤にして、カーテンを閉めて、終わったら音声で知らせて
多数のデバイスと動作を 1 文で実行し、完了を音声で報告します
リビングのテープライト以外の明かりを全部消して、ベッドサイドだけ残して
大規模モデルが除外条件を理解し、リビングのシーリングライト・ダウンライト・スポットライトを消し、テープライトとベッドサイドは残して「リビングの照明を 3 つ消しました」と報告します
03
家の状態を確認する
茶室にはどんな照明がある?
その部屋の照明を一覧で返します。「この部屋に照明はありません」という誤判定はもう起きません
主寝室にはどんな人感センサーがある?
部屋ごとにセンサーを照会します。エンティティ優先・デバイス補完のルールで一度にすべて取得します
部屋に人はいる?
センサーで在室を判定し、「部屋に人がいます」「いません」と答えます
システムの健康状態は?
CPU 使用率・メモリ・ディスク使用率・温度を報告し、結論を添えます
今日の予定は?
今日のカレンダー予定をまとめ、1 件ずつ読み上げます
どんなスクリプトがある?
スクリプトの一覧を返します。管理画面を探し回る必要はありません
ログを見せて
システムログを照会します。期間を指定することもできます
シーリングライトは今日いつ点いた?
デバイス履歴を照会します。時刻はお使いのタイムゾーンで表示されます
リビングの照明は昨日の夜いつ消えた?
日をまたぐ照会でも正しく返します
このデバイスはどのくらいついている?
各状態の継続時間、累計のオン/オフ時間、現在の状態の経過時間を返します
今日の最高気温は?
今日記録した天気の値を返します。天気予報を見に行く必要はありません
i照会はすべて 1 つの入口にまとまっているので、ひとことで結果が得られます。削除も同じく入口が 1 つです(第 06 節をご覧ください)。
04
ひとことで一連のルーティン
次の 5 つのルーティンは、ひとことで一連の確認と連動をまとめて実行します。1 つずつ言い分ける必要はありません。
外出チェック
まだ点いている照明と在宅の有無を確認し、点いている照明は消して、最後に「外出チェック完了:照明を 3 つ消しました。今は誰もいません」と読み上げます
おやすみチェック
照明・カーテン・ドアロックを一度に確認し、必要なら照明を消して「おやすみなさい」を伝えます
モーニングブリーフィング
今日の天気・予定・ToDo をまとめて音声で読み上げます
ただいま
リビングの照明とエアコンを自動でつけ、ウェルカムメッセージを流します
システム健診
本体の CPU/メモリ/ディスク/温度、HA の健全性、利用可能な更新を確認し、結論を読み上げます
iルーティンは状況に応じて動きます。すべての照明がすでに消えていれば、外出チェックは余計な操作をせず確認と報告だけを行います。結果も「まだ 3 つ点いています」のように具体的で、「チェック完了」といった曖昧な言い方はしません。ルーティン全体には 45〜60 秒のタイムアウトがあり、どこかの機器の応答が遅い場合も、どこまで完了したかを正直に伝えます。
05
話して作成する
シーン・スクリプト・自動化(ブループリント)・ヘルパー要素は、すべて自然言語のひとことから作成できます。使えるモードを選び、オフセット時間などの細かい設定も埋めて実行します。
リビングにパーティーシーンを作って、関連するデバイスを呼び出して
リビングのシーリングライト・間接照明・カーテンを見つけてシーンを組み上げ、完了を音声で知らせます
毎日 20 時に実行する、在宅を再現するスクリプトを作って
スクリプトを生成して実行時刻を設定します。構造は簡潔で編集しやすいままです
シーリングライトを点ける動作を 1 秒間隔で 5 回繰り返すスクリプトを作って
動作を 5 回コピーするのではなく、本物のループで実行します
日の出でカーテンを開け、日没で閉める自動化を作って
日の出・日没のオフセットも考慮した再利用可能なブループリントを生成します。カーテンのエンティティを選んで保存するだけです
自動化を作って:屋外の気温が 40 度以上かつ湿度が 60% 以上で、太陽が昇ったときに、エアコンをつけて「今は気温と湿度が高すぎます。熱中症に注意してください」と音声で知らせる
この一文をトリガーとアクションに分解し、自動化管理画面に登録します
帰宅モードのスクリプトを作って。シーリングライトが点いている間は帰宅の動作を実行、消えたら一時停止、また点いたら続きから再開、2 分間点かなければ終了
ゲート付きスクリプト 1 つで「デバイスがオンなら実行/オフなら一時停止/再オンで再開/タイムアウトで終了」を実現します
来客ボタンのヘルパー要素を作って、それを使って来客モードを連動させる自動化も作って
ヘルパー要素を先に、連動する自動化を次に。ひとことで 2 ステップ完了です
エアコンが何台ついているかをリアルタイムで数えるヘルパー要素を作って
集計用のヘルパー要素を生成し、ダッシュボードにそのまま表示できます
双方向のブループリントを作って / 玄関灯とシーリングライトをこのブループリントに紐づけて
双方向同期のブループリントを生成し、実際の照明を紐づけて 2 か所・多か所コントロールを実現します
帰宅モードを帰宅ボタンに、外出モードを外出ボタンに紐づけて
壁のスイッチでシーンを直接起動できるようにします。10 秒以内に完了します
おやすみシーンを作って
月のアイコンが自動で付きます。「帰宅モードを作って」なら家のアイコン、「毎日の風速を記録して」なら風のアイコンです
i天気の記録(当日の最高/最低気温、紫外線、風速、湿度、降水量など)は、作成後に毎日 0 時 5 分にその日の値が自動で入ります。しかも作成した当日から照会できます。一晩待つ必要はありません。
06
変更・削除・整理
来客シーンでもテープライトをつけて
既存のシーンを探して編集します。同名のシーンを新しく作ってしまうことはありません
天気更新の自動化を削除して / 来客シーンを削除して / エアコン台数ヘルパーを削除して
「〇〇を削除」という 1 つの入口が種類を自動判別し、一度で完了します。間違った対象を消してしまうこともありません
玄関スイッチを入口スイッチに改名して / 大灯をシーリングライトに改名して
デバイスと個別エンティティの改名はどちらもすぐ反映されます
天気更新の自動化を「天気」カテゴリに入れて
カテゴリを作成または再利用して格納します。「カテゴリから出して」で解除できます
おやすみリマインダーと照明連動を順番待ちモードにして
「同時に実行」「同時に 1 つだけ」も指定できます。動作が取り合いになるのを防ぎます
すべての自動化に合ったアイコンを付けて
名前からキーワードで一括照合し、一度に更新します
i「〇〇を削除」が対応する範囲:ヘルパー要素(ボタン/スイッチ/数値など)、自動化、シーン、スクリプト、ToDo、カレンダー予定、カテゴリ、タグ、グループ、ジオフェンス、エリア、フロア、エンティティ、デバイス、ダッシュボード、ブループリント。
07
カレンダー・アナウンス・リマインダー
カレンダーに予定を追加して。7 月 9 日、車を買う、午前 11 時
日付・時刻・内容を抽出し、デジタルカレンダーに同期します
リビングのスピーカーで再生して:ご飯の時間です、食堂に来てください
指定した部屋のスピーカーへアナウンスを送り、ハンディ端末にも「アナウンス完了」と表示します
今は気温と湿度が高すぎます。熱中症に注意してください
自動化の中の音声メッセージとして使えます。条件が満たされると自動で読み上げます
08
システム更新とトラブル診断
新しいバージョンはある? / 更新を確認して
現在のバージョンと最新バージョンを読み上げます。統合ページで手動クリックする必要はありません
新しいバージョンで何が変わった?
今回の更新内容を要約します。「詳しく」と言えば詳細を話します
システムをアップグレードして
まず「アップグレード中は自動で再起動し、音声アシスタントが 1〜2 分オフラインになります」と注意を促し、「アップグレードを確認」と言ってから開始します
リビングのシーリングライトがなぜ使用不可と表示される? / 〇〇デバイスが反応しない/オフライン
デバイス異常診断:エンティティの状態、所属する統合、履歴とログを順に確認し、原因と対処を提示します
雨のリマインダー自動化がなぜ動かなくなった?
自動化の故障診断:無効化されていないか、発火したことがあるか、アクションが成功したか、参照エンティティが存在するかを確認し、どの段階で失敗したかを特定します
レンジフードが操作できなかった
デバイスがフィードバックを収集し、エラー内容・発生時刻・操作ログを含むバグ記録をバックエンドに作成します
i2 つの診断機能はどちらも調べながら途中経過を伝えます(「まず設定を見ます……次に発火履歴を……」)。最後に結論をまとめます。診断はすべて読み取り専用で、設定を変更することはありません。
10
うまく伝わるちょっとしたコツ
- 部屋を先に、デバイスを後に:「主寝室の照明」のほうが「あの照明」よりずっと正確です。
- 家中なら「家中」と言う:「すべての照明をつけて」は既定で現在のエリアだけです。「家中の照明をつけて」で家中すべてになります。
- 複雑な依頼は 1 文にまとめる:条件・動作・読み上げ内容をひとことに。あとは自分で分解します。
- 不具合はまず聞く:「〇〇が動かない」と言えば診断が始まります。診断は読み取り専用なので設定は変わりません。
- 改名も口頭で:デバイスやエンティティの改名はすぐ反映されます。改名後は、参照している自動化も更新しておきましょう。
09
これらの指示の裏側
1
音声アシスタントの大規模モデル接続(LTCN AI Conversation)
HA 標準の音声アシスタントは、以前は決まったルールでしか話を理解できず、少し複雑になると聞き取れませんでした。大規模モデルに接続できるようになり、理解力が大きく向上します。
対応モデル
DeepSeek、OpenAI、Kimi、智譜、通義千問、シリコンフロー、ローカルの Ollama など 8 社
導入手順
プロバイダを 1 つ選び、API キーを貼り付けるだけ。モデル名とエンドポイントは自動で設定されます
切り替え
「管理」を開き、音声アシスタントの対話エージェントを LTCN AI に切り替えます。「ローカル処理を優先」を有効にするとトークンを節約できます
2
記憶・習慣エージェント
システムは、よく操作するデバイスや、いつも決まった時間にしていることを自動で集計し、以降の会話でその習慣を参照します。たとえば毎晩 22 時にリビングの照明を消しているなら、「照明を消して」とだけ言ってもリビングの照明だと理解します。
記憶はすべて本体のデータベースに保存され、外部には送信されません。
3
「ルーティン」と「エージェント」のフレームワーク
- ルーティン:複数ステップのタスクをひとことにまとめます。「外出チェック」は照明を見て、在宅を確認して、一度に結論を出します。
- 状況に応じて動く:条件が成立していなければ余計な動作はしません。
- 結果を具体化:アナウンスは曖昧な結論ではなく具体的な数値を伝えます。
- タイムアウト保護:45〜60 秒。1 台の応答が遅くてもルーティン全体が止まりません。
- エージェント:多段推論と自動診断のフレームワークは整備済みで、デバイス異常診断と自動化故障診断がその第 1 弾です。
4
ローカル高頻度コントロールの高速化
照明・カーテン・エアコンはローカルの高頻度コントロール経路を使い、指示の解析から実行までわずか 0.006〜0.009ms。1ms という目標を大きく下回ります。だから「リビングの照明をつけて」のような日常操作は、話し終えた瞬間に実行されます。
5
入口の統一と応答の高速化
削除は「〇〇を削除」に、照会は 1 つの入口に統一しました。あわせて、使用頻度の低い多くの機能を「常駐メニュー」から「必要時検索」へ移したことで、初回の認識精度が上がり、応答も速く、リソースも節約できます。
6
外部 AI ツールの接続(MCP)
Cursor、Claude、Codex、Workbuddy など MCP に対応した AI クライアントならどれでも接続でき、自然言語でスマートホームを操作できます。
- HA の統合ページで「API キーを表示」をクリックすると、キーが通知に表示され、そのままコピーできます
- AI ツール側で MCP 接続を設定し、キーを貼り付けます
- あとは「リビングの照明をつけて、エアコンを 26 度にして」と言うだけです
キーの漏洩が心配なときは「API キーを再生成」をクリックすれば、古いキーは即座に無効になります。外部アクセスは既存の HA アドレスとログイントークンを再利用し、エンドポイントは /api/ltcn_mcp/mcp。ルーターに追加のポートを開ける必要はありません。
7
自動化設定のハードルを下げる
- ブループリント:パラメータをいくつか選ぶだけで使える自動化テンプレート。YAML を手書きする必要はありません。
- ヘルパー要素:ボタン・スイッチ・数値テーブルなど。集計(エアコンの稼働台数)にも使え、逆にシーンを起動するのにも使えます。
- 実行モード:同時実行・順番待ち・同時に 1 つだけ。動作同士の干渉を防ぎます。
- カテゴリ整理:自動化・シーン・スクリプトをカテゴリに格納し、管理画面を整理できます。