スマート母子ケアセンター
統合スマート化ソリューション
客室環境、ケアサービス、設備の状態を一つにつなぎます。利用者の操作を減らし、スタッフの確認作業を軽減し、管理者が日々対応すべき事項を把握できるようにします。

本モデルでは、客室、スタッフステーション、共用部、冷蔵エリア、管理設備を対象に、機器接続、シーン設定、サービスコールの流れ、役割別画面の開発・設定を完了した視点で紹介します。客室の準備状況、依頼の受付状況、設備の異常を確認し対応できる構成です。
客室20室を例に構成を整理
各客室は照明4回路、電動遮光カーテン1層、ファンコイルユニット1台、ベッドサイドと浴室に各1か所のサービスコールを想定します。共用部は受付、休憩、活動、管理用などに区分します。これらは数量算定の前提であり、実際の顧客施設の規模ではありません。
01 · 客室・機器・サービスをつなぐ
現場機器をローカルコントローラーに集約し、基本的な連動を施設内で実行します。役割別画面とサービスの流れはHAIOTS管理画面で構成します。
02 · 入室から退室まで客室を支える
照明、カーテン、空調、換気をシーンで連動させます。室内パネルと必要な既存スイッチによる手動操作も維持します。
入室準備
照明と環境のプリセットを適用し、機器の接続状態と未対応アラートを確認して客室点検を完了します。
日中の休息
休息用の照明、カーテン、環境設定に切り替えます。スタッフと利用者は必要に応じて手動調整できます。
夜間ケア
ベッド周辺、通路、作業用の照明を分けて点灯し、ケア終了後に休息シーンへ戻します。
退室後の清掃
清掃用照明に切り替え、空室確認後に省エネシーンへ移行します。冷蔵、ネットワーク、常時監視の機器は給電を継続します。
休息シーンは入室状況と手動選択を主な判断材料とします。一時的に動きを検知しなくても、客室全体の消灯や空調停止を直接実行しません。
03 · ケアの依頼を確実に引き継ぐ
コールを客室にひも付け、ケア支援、客室サービス、設備修理をそれぞれの担当者の対応フローへ送ります。

客室と依頼内容を関連付け
および発信時刻を表示
未受付時はルールに従い通知
必要に応じて担当を変更
未完了分を申し送り
交代時には未完了事項、前シフトの対応記録、継続タスクを確認でき、口頭の申し送りだけによる抜け漏れを減らします。
04 · 場所が分かり、対応を追える通知
アラートを客室、エリア、設備の監視点に関連付け、どこで何を確認すべきかを明確にします。
冷蔵設備と環境の異常
温度推移、扉、機器状態を記録します。設定範囲からの逸脱や扉の開放が継続した場合、指定担当者へ現場確認を通知します。
漏水と機器のオフライン
漏水信号を該当箇所へ直接関連付けます。オフライン時は状態と最終更新時刻を表示し、無効なデータに依存する自動ルールを停止します。
温度のしきい値、継続時間、連動条件は機器説明書と施設の運用規程に基づき設定します。清掃・消毒機能は予定通知と稼働状態の表示を提供します。
05 · 同じシステムで役割ごとに業務を整理
個別機器の操作から、客室状態、サービス依頼、異常対応まで管理対象を広げます。
受付と客室管理
入室中、清掃待ち、空室を確認し、対応する客室シーンを実行します。
ケアスタッフ
サービスコールを受信し、未完了タスクと客室環境の通知に対応します。
設備担当者
オフライン、漏水、設備異常の場所を特定し、保守結果を記録します。
管理者
客室の集計、サービス記録、アラート対応、重点設備のエネルギー使用量を確認します。
06 · エリアと監視点に基づく機器一覧
既存製品の型番を優先します。型番の記載がない製品は空欄です。数量は設計上の概算で、元の見積表の数量は在庫数を意味しません。
コントローラーと管理端末
| 製品名 | 型番 | 数量 | 用途と選定理由 |
|---|---|---|---|
| 業務用スマートコントローラー | HA01 | 1台 | 機器接続とシーン実行をローカルで行い、客室、サービス、設備の状態を集約します。 |
| 集中管理プラットフォーム | HMS | 1式 | 集中管理と遠隔保守に使用します。製品資料では主機に付属するため、ライセンス範囲を確認し重複購入を避けます。 |
| 10.36インチ着脱式Androidタブレット | H1036 | 2台 | スタッフステーションと受付に各1台を配置し、依頼一覧、客室状態、担当業務を表示します。 |
| タブレット用卓上充電スタンド | 2式 | 管理端末を固定して充電します。壁掛け設置の場合は対応する取付部品に変更します。 | |
| RS485/RS232シリアル・ネットワーク変換モジュール | HADTU439S | 概算3台 | 客室2ゾーンと共用・管理1ゾーンを想定。配線、インターフェース、ポーリング負荷、アドレス一覧に合わせて調整します。 |
客室と共用部
| 製品名 | 型番 | 数量 | 用途と選定理由 |
|---|---|---|---|
| 照度・露点・温湿度センサー | HA AIR04 | 24台 | 20室と共用4エリアに各1台。環境表示と連動の判断材料に使用します。 |
| 小型在室検知センサー | HA-MBS41 | 24台 | 各客室と共用エリアに1台ずつ配置。設置位置と検知範囲は現場で検証します。 |
| 4回路リレー付き壁スイッチ | HAQ044 | 24個 | 客室入口に20個、共用部に概算4個。照明回路と負荷に合わせ、物理スイッチ操作を確保します。 |
| 4ボタン・シーン専用パネル | HAQ040 | 20個 | 各ベッドサイドに1個。休息、夜間ケア、カーテン等のシーンを呼び出します。照明負荷を直接接続しません。 |
| 2チャンネル調光モジュール | HA-HKD102 | 20個、条件付き | 各室1個。対応する低電圧の常夜灯やベッドサイド灯に使用し、電圧、電力、駆動方式を合わせます。 |
| 分離型ファンコイル温調器セット | HA-FCU03 | 20式、条件付き | 各室1式で温調パネルと実行モジュールを含みます。各室に対応ファンコイル1台がある前提です。 |
| 電動カーテンモーター | HA-DT82 | 20台 | 各室1台、電動遮光カーテン1層を想定。休息、入室、清掃シーンと連携します。 |
| 伸縮カーテンレール | ST82/ST83/ST84/ST85/ST86 | 合計20式 | 各室1式、窓幅の実測で型番を選びます。型番は選択肢であり、各型番の数量を重複加算しません。 |
| 騒音センサー | HA-NS01 | 2台、オプション | ステーション付近と活動エリアに各1台。基準構成では客室内に追加しません。 |
サービスコールと設備監視
| 製品名 | 型番 | 数量 | 用途と選定理由 |
|---|---|---|---|
| ベッドサイド用サービスコールボタン | 20個 | 各室1個。入力モジュールと適合する無電圧接点出力で、支援依頼を送信します。 | |
| 浴室用サービスコールボタンまたは引きひも | 20式 | 各室1式。環境と手が届く位置に配慮し、ベッドサイドとは別の発信箇所として識別します。 | |
| 漏水プローブと検知ケーブル | 24式 | 各客室1か所で20か所、共用・管理部は概算4か所。出力方式を入力モジュールに合わせます。 | |
| 冷蔵庫用ドア接点 | 2式 | 冷蔵設備ごとに1式。扉の状態と長時間開放を検知します。 | |
| 1チャンネル無電圧接点DI入力モジュール | HA DI01 | 66個 | コール40点、漏水24点、扉2点を独立接続。ボタン、ドア接点、漏水プローブは含みません。 |
| 8チャンネルNTC10K温度収集モジュール | HA-NTC108 | 概算1台 | 冷蔵設備2台が隣接する場合に集約。距離がある場合や独立収集が必要な場合は2台とします。 |
| NTC10K温度プローブ | 最低2本 | 冷蔵設備ごとに1本。モジュールに適合させ、保存用途に応じて範囲、精度、設置、校正条件を確認します。 |
ネットワーク・電源・施工部材
| 製品名 | 型番 | 数量 | 用途と選定理由 |
|---|---|---|---|
| 三相エネルギーメーター | HA-EM02 | 概算1台、オプション | 全体または重点三相回路の使用量を計測。給電方式、配線、計測範囲に合わせます。 |
| 直流電源 | ゾーン別に算定 | 電圧、消費電力、配線長、余裕を考慮します。異なる電圧の給電回路を混用しません。 | |
| スイッチ・無線AP・ルーター | 現場に応じて算定 | 条件を満たす既存ネットワークを優先利用。図面、壁、現場試験から無線範囲を決めます。 | |
| UPS無停電電源 | 概算1式 | 主機と重要ネットワークを短時間バックアップします。負荷と必要時間で容量を決め、全設備の給電は想定しません。 | |
| 制御盤・端子・保護部品・取付部材 | 1式分 | ゾーン別給電、配線保護、固定、配線識別に使用します。 | |
| ネットワーク線・通信線・電源線 | 施工図から数量算出 | インターフェースと敷設条件に合わせ、実際の経路から長さを計算します。 |
製品名、型番、インターフェースはHAIOTS製品資料に基づきます。数量と選定理由は設計上の概算です。価格、建築・内装工事、空調本体、冷蔵設備本体は含みません。
現場条件に合わせて一覧を調整
- 電動カーテン2層の場合:モーターとレールをそれぞれ20から40に増やします。1層の基準構成には重複計上しません。
- マルチエアコンの場合:メーカー、室内外機の型番、製造日に合わせてHA AC02を選び、該当するファンコイル制御を置き換えます。分離型エアコンはHA-BIR11の赤外線接続を検討し、状態フィードバックを別途検証します。
- 調光照明の場合:低電圧PWM灯具はHA-HKD102、0–10VドライバーはHA-PD102との適合性を確認します。同じ回路に両方式を重複計上しません。
- 客室ディスプレイの場合:基準構成は物理スイッチとベッドサイドパネルです。画面が必要ならH84またはH10を追加し、操作機器を一律に重複設置しません。
- 空気質監視の拡張:CO₂や粒子を監視する場合は測定原理で選びます。資料ではHA-AIR7CのCO₂とホルムアルデヒドはTVOCからの推定であり、独立した実測値とは扱いません。
07 · 維持管理できる設定を引き渡す
機器接続、ルール、保守の資料をそろえ、施設側が日常管理を引き継げるようにします。
- エリアと監視点の一覧客室、機器、通信方式、制御関係
- 機器接続とシーンルール接続設定、発動条件、手動切替方法
- サービスコールと通知フロー依頼種別、受付状態、タイムアウト通知
- 役割別画面とアラート振り分けエリア、異常種別、担当別の業務整理
- 連動試験と異常時の説明ルール確認、オフライン、通信断への対応
- 設定バックアップと引継ぎ資料確認、復旧、将来拡張を支援
基本連動はローカル主機とLANが前提です。遠隔閲覧と外部通知はネットワーク条件によります。対象は環境・設備管理とサービス連携です。診療、バイタル監視、医療機器制御は施設の独立したシステムと規程に従います。
08 · シーンごとに全監視点を検証
機器一覧、客室番号、連動ルールに沿って確認し、再確認できる試験記録を残します。
客室と環境
各室のスイッチ、センサー、温調、カーテンの対応を確認。入室、休息、夜間ケア、清掃と手動操作の優先順位を試験します。
コールと申し送り
ベッドサイドと浴室を別々に発報し、位置、通知、受付、引継ぎ、完了を確認。未受付とシフトをまたぐ依頼も試験します。
設備と異常
漏水入力、扉開放、オフライン、温度異常を模擬し、通知先と復旧記録を確認。冷蔵測温は用途に応じて校正または比較確認します。
ネットワークと復旧
インターネット断、機器通信断、主機再起動を試験。ローカル機能、異常通知、復旧時の同期、バックアップ復元を確認します。
コールはケア支援用です。専用緊急通報が必要な場合は別途構成します。本基準構成はバイタル監視、乳児連れ去り防止、消防、専門医療機器を代替しません。
本ソリューションの位置付け:標準設計モデル。同様のご要望がございましたら、専門のソリューションエンジニアが施設に合わせた構成をご提案します。お気軽にお問い合わせください。